
PERFORMANCE 2016.08.01
本気過ぎるにも程がある!? ついに発表されたホンダCBR250RR

written by 伊丹 孝裕
日本を含め、今、アジア各国で熱いシェア争いが繰り広げられているのが250ccクラスだ。数多くのメーカーが参入し、かつてのレーサーレプリカブームさながらの盛り上がりを見せている中、ついにホンダから完全新開発のモデルが投入されることになった。それがこのCBR250RRである!!
まずはインドネシアで世界初公開
「出るゾ、出るゾ」とウワサされていたホンダの新型250ccがついにベールを脱ぎました!お披露目された場所はこのクラスのレースが盛んなインドネシア。年内にも販売が開始されるとのことなので、今わかっている情報をお届けしましょう。
そもそもホンダにはCBR250Rというモデルがあったものの、いかんせんヤマハやカワサキ、スズキといったライバル勢に一歩リードされていたことは否めません。なぜならどのモデルにも並列2気筒エンジンが搭載されていたのに対し、CBR250Rのそれは単気筒。正直、スペック的にはやや物足りなさがあったからです。
それでも当初は車体の軽さやコストパフォーマンスを武器に太刀打ちできていましたが、やがてユーザーが満足しなくなるのは時間の問題。というわけで、真っ向勝負できる新型モデルの開発が急がれていた・・・・・・というのがこの数年の実状だったのです。
おそらく「出すからにはライバルを圧倒的なスペックで蹴散らせ!」という号令が掛かっていたことでしょう。そのアグレッシブなスタイルだけでもホンダのイケイケっぷりは明らかですが、実際その中身も凄いのです。
リッターバイク並の電子デバイスも装備!
まずは肝心のエンジン。これには新開発の並列2気筒エンジンが搭載されているのは当然として、一体そこからどれくらいのパワーが絞り出されているのか?残念ながら現時点では未発表ながら「クラスナンバーワンのパワー」とホンダ関係者が自信たっぷりに宣言していることと、ヤマハ・YZF-R25の最高出力が36ps/12000rpmであることから予想すると、38ps/13000rpmあたりは期待していいでしょう。
そして驚きなのはスロットルにライド・バイ・ワイヤ方式が採用され、切り換えが可能な3種類のエンジンモードを標準装備しているところでしょう。スキルや路面状況に応じて出力特性を変化させられるこうした装備はビッグバイクでは珍しくなくなってきたものの、ついに250ccクラスにも波及。一気に電子制御化が進みそうですね。
その他にも新設計の鋼管トラスフレームやアルミ製のスイングアーム、プロリンクサスペンションなど、車体関係にも手抜きは一切なし。日本国内での販売はおそらく2017年に入ってからだと思われますが、待つ価値は大いにアリだと思います。現状でわかっているスペックは下記の通りですが、最大の問題は車体価格がいくらになるのか?ってことでしょうか・・・・・・。
CBR250RR スペック
■全長×全幅×全高:2060×724×1098mm
■ホイールベース:1389mm
■最低地上高:145mm
■シート高:790mm
■タンク容量:14.5L
■エンジン:水冷4スト4バルブ並列2気筒
■排気量:249.7cc
■ボア×ストローク:62×41.4mm
■圧縮比:11.5:1
■トランスミッション:6速リターン
■フレーム:トラスフレーム
■タイヤサイズ前・後:110/70-17・140/70-17
■価格:未発表
■発売時期:未発表
